私はストレスや疲れによる肌荒れ、便秘の症状で長い間苦しんできた経験があります。
常に肌はボロボロでお腹はポッコリと張っている…そんな自分が哀れでしょうがない日々を過ごしてきました。
どうすれば改善できるんだろう…と考えた結果、高い化粧水を買う前に私が試したのは「腸活」です。
腸は第二の脳とも呼ばれるほど、体の中で重要な部分だと知り、たくさんの「腸」に関する本を読んで辿り着いた手段でした。
子育て中でお金に余裕がない中、どうすれば「腸活」をはじめられるのか?
そこで始めたのが米麹を活用したシンプルな腸活でした。

個人差はあるようですが、米麹甘酒や麹水を飲み始めて3~4日で便秘や肌荒れが解消されました
短期間で効果が表れたのがうれしかったです
この記事では、以下の内容を詳しく解説していきます。
日々の忙しさやストレスで腸内環境が悪化していて、毎日がすっきりしない、身体がだるくてやる気が出ない、といった方は、ぜひ米麹を活用した腸活をはじめてみましょう。
米麴とは?腸活に効果がある理由


米麹(こめこうじ)って聞いたことあるけど一体何なの?また、どんな効果があるの?と疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
ここでは、米麹の基本情報と、なぜ腸活にいいのかを、分かりやすく解説します。
米麹って何?
米麹(こめこうじ)とは、蒸した米に麹菌(こうじきん)を付着させて繁殖させた日本の伝統的な発酵食品です。
麹菌は、意外にも味噌、醤油、日本酒などの発酵食品や調味料にも使われていて、私たちが毎日食べている食品に含まれる身近な存在。
見た目は白いお米のつぶつぶで、消化や腸内環境を良くする酵素が詰まっています。
特に注目すべきは、以下の2つの酵素です。
- アミラーゼ
- プロテアーゼ
でんぷんを糖に分解するアミラーゼ、たんぱく質を分解するプロテアーゼが豊富に含まれていて、消化を助けます。
また、米麹の酵素が米のデンプンを糖に分解し、自然な甘み、風味を引き出します。



消化がスムーズだと、胃腸の負担が少なくなって便秘によるお腹の張りが解消されたり、栄養の吸収が良くなって肌荒れが改善されます
米麹が腸活にいい理由
米麹に含まれる酵素や乳酸菌は、腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を抑制する働きがあります。これにより、便秘や下痢の改善、腸内フローラのバランスを整える効果が期待できます。
中でも注目したいのが以下の成分です。
- 酵素(アミラーゼ・プロテアーゼなど)
- オリゴ糖
- ビタミンB群・アミノ酸
酵素
酵素は、食べたものの消化を助けます。
結果として、腸の蠕動運動(ぜんどううんどう)が促進されて、便秘の解消につながります。
オリゴ糖
腸内の善玉菌のエサになります。
腸内の残玉菌が増えると、老廃物の排出がスムーズになって、肌のくすみ、吹き出物が出にくくなります。
ビタミンB群・アミノ酸
米麹には、体の調子を整えるビタミンB群と、たんぱく質のもとになるアミノ酸が豊富に含まれています。
ビタミンB群は、糖質や脂質の代謝を助け、疲れにくくなる・肌の生まれ変わりをサポートするなど、美容や健康に欠かせない栄養素。
一方アミノ酸は、髪の主成分「ケラチン」の材料としても知られていて、ハリ・コシのある健やかな髪づくりを内側から支える役割があります。
さらに、どちらも発酵の過程で体に吸収されやすい形に変化しているため、効率よく取り入れられるのも嬉しいポイント。
腸内環境を整えながら、髪・肌・体の巡りをトータルでケアできるのが、米麹の魅力です。



産後やストレスなどで髪の毛が抜け、分け目が目立ってきた…など、お悩みの方にも米麹はおすすめです
女性の髪の悩みにもうれしい栄養が
年齢を重ねるとともに、「髪が細くなってきた」「分け目が気になる」「ボリュームがなくなってきた」といった悩みを感じる女性は少なくありません。
その背景には、ホルモンバランスの変化や栄養不足、ストレスなどが関係しているといわれています。
実際に、70代の私の母も米麹を使った甘酒を毎日飲んでいます。
最初は「髪のボリュームがなくなった気がする」と感じてやめてしまったのですが、よく話を聞くと、それは髪にツヤが出てしっとりまとまるようになった結果、ふんわり感が減っただけだったようです。
その後、体調の変化を感じて再開し、続けるうちに「髪そのものは前より太く、しっかりしてきた」と話してくれるようになりました。
米麹で「すぐに髪が増える」わけではありませんが、髪の土台を内側から整えて、年齢を重ねても自分らしくいられる髪質づくりにつながるのではないかと思っています。
米麴を使った腸活の始め方


米麹を使った腸活は簡単に始められます。まず、米麹を手に入れることから始めましょう。スーパーやオンラインショップで購入可能です。
次に、米麹を使って甘酒を作ります。甘酒は腸内環境を整えるのに最適な飲み物です。
甘酒の作り方
- 材料:米麹200g、水500ml。
- 手順:
- 米麹をほぐし、温度が60℃程度の温水に混ぜます。
- よく混ぜたら、炊飯器の保温機能を使い、60℃で8〜10時間保温します。
- 甘い香りが漂い、米麹が発酵して甘酒が完成します。
甘酒はそのまま飲むこともできますし、ヨーグルトにかけたり、スムージーに混ぜたりしても美味しいです。また、味噌や醤油などの発酵食品にも米麹を使うことで、腸活効果が期待できます。
日常の食事に米麹を取り入れると、腸内フローラが整い、便秘や下痢の改善、全体的な消化吸収の向上が期待できます。まずは甘酒から始めて、米麹の健康効果を実感してみてください。



炊飯器が使えない時はヨーグルトメーカーで代用してもいいですね


麹水の作り方
甘酒が苦手な方に、麹水をおすすめします。
麹水はそのまま飲めて無理なく続けられるので、腸活を簡単に始めたい方にはぴったり。
麹水も甘酒同様、酵素や乳酸菌が含まれており、腸内環境を整える効果があります。毎日飲むことで、腸内の善玉菌を増やし、便通を改善する効果が期待できます。
1.材料:米麹50g、水1リットル
2.手順
1.清潔なボウルとスプーンを用意します。米麹を計量し、ほぐしておきます。
2.ほぐした乾燥米麹をお茶パックに詰めます。しっかりと封をして、米麹が漏れないようにします。
3.ボウルやピッチャーに水1リットルを入れ、米麹を詰めたお茶パックを浸けます。
4.お茶パックを浸けたボウルにラップをかけ、室温で一晩(8〜12時間)置きます。この間に米麹の酵素が水に溶け出し、麹水が完成します。
5.完成した麹水は、清潔な保存容器に移し、冷蔵庫で保存します。冷蔵庫で約1週間保存可能です。
お茶パックの米麹は、連続で2回使用できますが、2回目のお茶パックの米麴の発酵による酵素やアミノ酸、ビタミン、ミネラルの量は1回目よりも少ないです。
米麹のお茶パックを1回の利用で捨ててしまうのはもったいない・・と思う方は2回利用してみてもいいでしょう。
甘酒、麹水の両方を試してみて、ご自身に合って、継続できそうな方を選んでくださいね。



麹水は食事時にも飲めるので、日常に取り入れやすいと思います
人気のマルコメ米麹を紹介します。800gが1,300円程度。週に3回作っても、月に換算しても2,000円程度の費用で腸活が始められます。


米麹の甘酒を飲み始めて感じた変化と効果


米麹の甘酒を飲み始めてまず感じたのは腸の調子が良くなったことです。お腹の張りが改善されて、身体が軽くなったように感じました。
これは、米麴に含まれる乳酸菌や酵素が腸内の善玉菌を増やし、腸内フローラのバランスを整えた結果だと思います。
次に、肌の調子も良くなりました。お肌は腸の環境と深く関わっていることを実感できたのだと思います。
肌の調子が良くなった理由として、米麹がもつ以下の成分が効力を発揮したようです。
- アミノ酸
- ビタミン
- ミネラル
米麹にはアミノ酸やビタミン、ミネラルが豊富に含まれており、肌に潤いを与えて健やかな状態に導きます。さらに、血流を改善する効果もあり、冷え性の改善にも役立ちます。
また、米麹はメラニンの生成を抑制し、シミの予防や美白効果が期待できます。
このように、私は米麹の甘酒で、ストレスで疲れきった腸を復活させ、元気を取り戻しました。腸が疲れていると日々の生活にハリがなくなってしまいます。
特に子育てが忙しい時期は身体を休めるタイミングがなく、疲れた状態にさらに職場のストレスが加わると精神的にも参ってしまいます。
時間とお金を掛けずに元気を取り戻すのに、米麹の甘酒はおすすめです。
腸内環境が整えて身体が軽くなる上に美肌効果が期待できる米麹の甘酒を作ってみましょう。



お砂糖が入ってないのがうれしいですね
米麹を使った腸活を続けるためのコツと注意点


米麹を使った腸活は、甘酒、麴水を自宅で簡単に作って飲めるので、長く続けることが可能です。
米麹を使って腸活を続けるコツ
- 日常に取り入れる
- バリエーションを持たせる
- 適量を守る
- 保存方法を工夫する
米麹を使った甘酒や麹水を毎日の習慣にしましょう。朝食時やおやつの時間に取り入れると続けやすいです。甘酒はそのまま飲むか、生姜をすって入れると味の変化を楽しめます。
また、甘酒や麹水の他にも、米麹を使った味噌や醤油、塩麹を料理に活用するなど、バリエーションを持たせましょう。
砂糖やみりんに変わって米麹を使用すると、味に自然な深みが出るので、いつもの料理に豊かな風味と栄養価を加えることができます。
甘酒と麹水は過剰摂取は避け、適量を守ることが大切です。1日あたり甘酒なら100ml〜200ml、麹水なら1杯(約200ml)を目安に摂取しましょう。
そして、甘酒や麹水は冷蔵庫で保存し、1週間以内に消費するようにしましょう。冷凍保存も可能なので、長期間保存したい場合は小分けにして冷凍すると便利です。



捨てる前の麴パックは、お肉や魚にすりこませて臭みを取ったり、やわらかくするのに使ったりします
麹菌が残っていることでタンパク質を分解します
米麹を使って腸活を続ける注意点
- アレルギーの確認
- 保存環境に注意
- 体調の変化を観察する
米麹にはアレルギーの可能性があるため、初めて摂取する場合は少量から始めて体調を確認しましょう。アレルギー反応が出た場合は、すぐに摂取を中止し、医師に相談しましょう。
また、米麹は湿気や高温に弱いため、保存環境に注意が必要です。乾燥した冷暗所に保管し、開封後はできるだけ早く使い切るようにしましょう。
米麹を取り入れた食生活を始めたら、体調の変化を注意深く観察しましょう。もし体調が悪化する場合は、摂取を中止
しましょう。体に合っていない場合が考えられます。
まとめ
米麹を使った腸活は、腸内環境が整い、美肌効果が得られるだけでなく、私は髪の毛のツヤにも改善がみられました。
米麹に含まれるビタミンやアミノ酸、ミネラルは、頭皮の血行を促進し、体内から毛根に栄養を与えるといわれています。
人によって効果の違いはありますが、ご自身に合っていると感じたら、継続してみましょう。
以下の記事では、ココアで腸活を始めた時、おならが増える原因と対策について解説しています。
ココアでも腸活を始められるので、ぜひ参考にしてみてください。


米麹によくある質問
米麹を腸活に活用するまえに、多くの方が抱える疑問とその答えを確認しておきましょう。
米麹の甘酒はいつ飲むのが効果的ですか?
朝の空腹時に飲むと、腸の動きが活発になりやすくおすすめです。
ただし、冷たいものは体を冷やすことがあるので、できれば常温〜ぬるめが◎。夜寝る前に温かくして飲むのもリラックス効果があります。
ダイエット中でも甘酒は飲んで大丈夫?
砂糖を加えない「米麹甘酒」であれば、適量ならOKです。
甘味があるため飲みすぎに注意が必要ですが、自然な甘さで間食代わりにもなります。
腸内環境を整えることが、結果的に痩せやすい体質づくりにつながることもあります。
市販の米麹と手作り、どちらがいい?
どちらでもOKですが、添加物や砂糖が入っていないタイプを選ぶのがポイントです。
マルコメプラス糀 米糀からつくった糀甘酒は、無駄な添加物が入っていないので安心できる商品です。
保存期間はどれくらい?
甘酒は冷蔵で3〜5日程度。冷凍保存すれば1〜2週間もちます。
麹水は冷蔵で2〜3日以内を目安に飲みきりましょう。
甘酒や麹水を飲んでもすぐには効果が出ません…
個人差がありますが、腸内環境が整うには1〜2週間ほどかかることもあります。
私自身は3〜4日で便通の変化を感じましたが、「まずは1週間、毎日続けてみる」くらいの気持ちで取り組むのがおすすめです。